AI面談を現場に定着させる。アルサーガパートナーズのFDEという仕事

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生成AIを「試してみる」企業はこの数年で一気に増えました。一方で、PoCを終えたAIが現場で日常的に使われ、成果につながるところまで到達している企業はまだ限られています。作ることと、現場で使われ続ける状態まで持っていくことは別の仕事だからです。その「現場に入り込み、定着まで伴走する」役割を担う職種として、FDE(Forward Deployed Engineer)への注目が高まっています。

アルサーガパートナーズ株式会社は、コンサルティングからシステム開発・運用保守、Web制作・マーケティングまでを一気通貫で提供する日本発の総合ファームです。AI領域では、教育生成AI「AI+Me(アイミー)」や「アルサーガ5分面談AI」といった自社ソリューションに加え、企業の課題に合わせたAIシステムの開発支援にも取り組んでいます。

今回お話を伺ったのは、同社の新規事業室でAIエンジニア/テックリードを務める亀山晃平氏。飲食店ナビ系システムの開発やフリーランスを経て、AIコミュニケーションツール「アバタッチ」の開発を担い、2024年の合併を機にアルサーガパートナーズに入社しました。丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスのAI面談システム「ハピネススコアインタビュー」では、600人規模のPoCから現場への定着まで手がけています。

決まった要件どおりに作るのではなく、「最終的に何を実現したいのか」を起点に、必要なら機能を削る判断もする。そんなFDEとしての仕事の実像から、同社のカルチャー、求める人物像、今後の構想までを聞きました。

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アルサーガパートナーズ株式会社 新規事業室 AIエンジニア/テックリード
亀山 晃平様

アルサーガパートナーズの新規事業室で、AIエンジニア/テックリードを務めている亀山晃平と申します。AI面談に関する特許技術の実装をはじめ、生成AIを活用した新規サービスや企業向けAIシステムの設計・開発を担っています。

目次

LINEボット開発から「アバタッチ」、そして合併先へ

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──(コンサルGO総研編集部)まずは、これまでのご経歴を教えてください。

亀山氏:大学卒業後、飲食店ナビ系システムを開発する会社で約2年半、開発業務に従事しました。その後、半年ほどフリーランスとして活動し、現在アルサーガパートナーズの新規事業室長を務める加藤さんが立ち上げた会社に業務委託として参画しました。そこでは主に、LINEチャットボットの開発などに携わりました。

その後、AI技術を活用したコミュニケーションツール「アバタッチ」の開発を担当しました。日本語音声の英語翻訳・文字起こし機能など、先進的なAI開発に取り組み、2024年にアルサーガパートナーズとの合併を機に入社しました。

──2024年の合併を機に入社されたとのことですが、そもそも当時、転職は考えていたのでしょうか。アルサーガパートナーズに入社した決め手とあわせて教えてください。

亀山氏:当時はコロナ禍でフルリモート勤務だったこともあり、転職活動をするという考えはありませんでした。それ以上に、「アバタッチ」にはまだまだ成長できる余地があり、途中で手放すのはもったいないと感じていました。そんな折に、アルサーガパートナーズという会社がアバタッチを吸収合併するという話が持ち上がったんです。

アルサーガパートナーズには開発から保守運用まで一貫して対応できる強みがあるため、そこにアバタッチで培った生成AI技術を掛け合わせることで、よりシームレスに顧客企業の成長を支援できると考え、その吸収合併にはポジティブでした。また、長くお世話になってきた加藤さん(現在、アルサーガパートナーズ新規事業室長)との信頼関係も大きな決め手で、この人と一緒ならより大きな成長機会を手にできると考え、合併先のアルサーガパートナーズについていくことにしたんです。

──現在はどのような役割を担っていますか。

亀山氏:生成AIを活用した新規サービスの開発や、企業向けAIシステムの設計・実装をメインに担当しています。単にAIの技術を導入するだけではなく、顧客の課題やサービスの目的を踏まえ、どのような形でAIを活用すれば価値につながるのかを考えながら、企画から技術選定、開発まで幅広く携わっています。

一気通貫の総合ファームが挑むAI領域

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──アルサーガパートナーズの事業と、AI・FDE領域のサービス内容について教えてください。

亀山氏:アルサーガパートナーズ株式会社は、コンサルティングからシステム開発・運用保守、Web制作・マーケティングまでを一気通貫で提供する日本発の総合ファームです。DX推進やAI活用を軸に、医療、教育、公共、不動産、エンタメなど幅広い業界の課題解決を支援しています。

AI領域では、通常のコンサルティングや受託開発の他に、教育生成AI「AI+Me(アイミー)」や「アルサーガ5分面談AI」など、自社開発のソリューションを提供しています。また、生成AIを活用した医療機関向けの「退院サマリ作成支援AI」の開発や、AIガバナンスに関するコンサルティングなど、企業の課題に合わせたAI活用支援にも取り組んでいます。

──AI・FDE領域の組織体制はどのようになっていますか。

亀山氏:AI・FDE領域では、コンサル本部のAI Div.や新規事業室、システム開発本部など、それぞれの専門性を持つ組織が連携しながら、案件や課題に応じて経験豊富なメンバーが参画する体制を取っています。特にFDEとして現場に入る際には、技術だけでなく、業務やビジネスへの理解も重視しています。プロジェクトごとに必要な知識や経験を持つメンバーが柔軟に関わり、課題の発見から戦略設計・開発、現場への定着まで一貫して支援しています。

600人のPoCから始めたトリドールのAI面談

──代表的なプロジェクトについて、課題と支援内容を教えてください。

亀山氏:代表的なのは、丸亀製麺を運営する株式会社トリドールホールディングス様に、AI面談システム「ハピネススコアインタビュー」の開発・導入支援を行った事例です。

トリドール様には、従業員のモチベーションやエンゲージメントを把握したい一方で、アンケートでは本音を引き出しにくかったことに加え、集めた情報をどう分析するかという課題がありました。そこで、従業員が母国語で回答でき、AIが回答内容を翻訳・分析してハピネススコアとして可視化する仕組みを開発しました。

まず600人規模のPoCから始め、実際に利用してもらった声をもとに、質問内容や分析方法、システムを繰り返し改善していきました。店舗の騒音やITリテラシー、業務の合間に利用することなど、現場の状況も踏まえて設計を調整し、実際に使いやすい形へと作り込んでいきました。

AI面談システム「ハピネススコアインタビュー」の詳細はこちら:
アルサーガパートナーズ、丸亀製麺を運営するトリドールHDの 従業員の幸福度を5分で可視化する国内初*AI音声システム「ハピネススコアインタビュー」を共同開発

──導入後の成果や、クライアントの反応はいかがでしたか。

亀山氏:導入後は、離職率の軽減や店舗経営の指標として活用できているという評価をいただき、現在では3万人以上の従業員に当サービスを展開しています。従業員一人ひとりのハピネススコアだけでなく、店舗ごとの傾向を把握し、売上などのデータと組み合わせて分析できる点も特徴です。成果の出ている店舗の傾向を分析し、他店舗での取り組みに生かすなど、単なる面談ツールにとどまらず、組織や店舗運営の改善につながる活用も進んでいます。

──こうしたプロジェクトでは、どの工程から関わることが多いのでしょうか。

亀山氏:構想段階から現場への導入・定着まで、幅広く関わるケースが多いです。特にFDEとしては、決まった要件に沿って開発するだけではなく、「最終的に何を実現したいのか」という目的を起点に、現場の声を聞きながら課題や必要な機能を具体化していきます。その後、要件整理やシステム設計、実装、検証・改善を繰り返し、実際に使われて成果につながるところまで伴走します。

納品がゴールではない。あえて機能を削る判断をすることも

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──比較検討されることが多いのはどのような企業で、その中でのアルサーガパートナーズの強みはどこにありますか。

亀山氏:比較対象としては、従来型のSIerやSaaSなどが挙げられます。私たちの強みは、システムを開発して納品することをゴールにせず、実際の現場に入り込み、導入後の定着や成果創出まで見据えて支援できる点です。現場で実際に使ってもらうために、必要であれば機能を足すだけでなく、あえて削る判断もします。技術ありきではなく、業務や利用者の状況を踏まえて、本当に課題解決につながる形まで一緒に作り込めることが強みだと考えています。

正解のない領域だから、まず試す

──カルチャーや評価において、大切にされている考え方を教えてください。

亀山氏:新しい技術やアイデアをまず試してみる姿勢は、特に大切にされていると思います。AIのように変化の速い領域では、最初から正解が決まっているケースは極めて稀です。そのため、興味を持ったことを実際に試し、そこからより良い方法を考えていくことが重要です。実際に私自身も、新しいAIツールを試して「こういうことができる」とチームメンバーに共有しながら開発を進めています。挑戦して得た経験を次の改善につなげる姿勢を大切にしています。

──どのようなメンバーが活躍していますか。

亀山氏:技術力だけでなく、自分から課題を見つけて動ける人が活躍していると思います。特にAI・FDE領域では、決められたものを作るだけではなく、「もっと良い方法はないか」「この技術を使ったら何ができるか」と自ら考えて試してみる姿勢が重要です。また、エンジニアだけで完結する仕事ではないため、周囲とコミュニケーションを取りながら、現場やお客様の課題を理解できる人も活躍しやすいと思います。

自ら学び試す人へ 経験が浅くても後押しする環境

──採用では、どのような方に来てほしいと考えていますか。

亀山氏:新しい技術に興味があり、自分から学び、試してみることが好きな方と一緒に働きたいです。特にAI領域は変化が早いため、今持っている知識だけでなく、新しい情報をキャッチアップしながら柔軟に考える姿勢が大切だと思います。また、技術だけに閉じず、周囲とコミュニケーションを取りながら、相手が抱えている課題や実現したいことを理解しようとする方にも向いていると思います。

──経験が浅い方や、異分野からの挑戦は可能でしょうか。

亀山氏:入社後の早い段階から実際の開発に携わりながら経験を積めるため、実務を通して少しずつできることを増やしていくことができます。分からないことや困ったことがあれば周囲に相談しやすく、経験のない領域でも挑戦してみたいという意思があれば、周りがサポートしてくれます。失敗を恐れて挑戦しないよりも、まずやってみることを後押ししてくれる環境なので、経験が浅くても自ら学び、行動できる方であれば成長していけると思います。

人と組織のデータをつなぎ、組織の状態をAIで捉える

──今後強化したい領域や、組織の展望を教えてください。

亀山氏:今後は、これまでAI面談・AI面接などのソリューションの開発・導入支援を通じて培ってきた知見や経験をベースに、採用から入社後の面談・評価まで、人と組織に関するデータをつなぎ、組織の状態をAIで捉えられるような新しいサービスを構想しています。まだ具体的な形を検討している段階なので、こうした取り組みを実現するためにも、技術だけでなく現場の業務を理解し、顧客に入り込めるFDE人材を増やし、PoCから現場への定着まで一貫して支援できる体制を強化していきたいです。

「何を作るのか」を考えるエンジニアへ

【アルサーガパートナーズ】一番最後

──最後に、候補者の方へメッセージをお願いします。

亀山氏:AIの進化によって、エンジニアの仕事も大きく変わっていると感じています。コードを書くことだけではなく、「何を作るのか」「それによってどんな価値を生み出すのか」を考えることが、これからますます重要になると思います。技術の変化を楽しみながら、これまでのエンジニアリング経験を新しい形で生かしたい方には、ぜひ一度この環境を見ていただきたいです。一緒にこれからのエンジニアのあり方を考えていけたら嬉しいです。

──ありがとうございました。FDEやAIエンジニア・AIコンサルタントとしてのキャリアに関心をお持ちの方は、アルサーガパートナーズ株式会社までお問い合わせください。アに関心をお持ちの方は、FDX株式会社までお問い合わせください。

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